南方熊楠の展示会が青山で行われているので、行ってきた。
南方の天才ぶりは肉筆を見ることによって再確認される。そのなかに、論文を書くためのコンテというものがあった。A3サイズの紙に彼特有の極小の字が全面に書かれたものだ。他人が見ても構造はわからないが、本人にはわかるのだろう。
それを見て、思わず「Sデスクもこんなのを書いてたなぁ」とつぶやいてしまった。
Sデスク(当時)というのは、15年前に廃刊になった某若者雑誌のかつての上司である。社内に天才・奇人は多いが、トップクラス。あらためて、天才編集者であったなと再確認した次第。
展示場に併設されていた売店に売られていたのが、上の写真の書籍。きのこ切手の本である。カラーも多く、ページ数も180ページ以上あるのに、1600円。マイナーなジャンルなのに、どうしてこんな価格設定できるのか、個人的には疑問だった。
もう少し解説があるとよかったのだが、レアなきのこ切手の本である。普通の人(普通でもないか?)には、楽しめるかも。
そのなかで、ひっかかった記述は、きのこ切手完全コレクターの●●氏がいっている、「日本のきのこ切手のコレクターは把握しているだけでは40人」という一節。日本の人口、約1億3000万人中、40人?
私は40人のなかにカウントされていないと思うが、それにしてもつくづく我が身のド級マイナー加減を痛感した次第であった。
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