キハツダケの魅力を力説している私である。私の行く、標高の高いモミ類ベースの針葉樹林では、シーズン中は必ず出会えるキノコである。ありふれているし、ベニタケ科ということもあり尊重されていないような気がするが、行けば必ず見つかり、そこそこの量を必ず手に入れられるという点がポイントが高い。
熱を加えても形が崩れないため、きのこの存在感が料理で失われない。
さらにいえば、乳液が上の写真を見てもわかるように緑色に変化する。多くの人にとっても安心なきのこといえる。
欠点としては、「遠い苦さ」があること。場所のせいか、季節のせいかは不明だが、苦い個体も中にはある。といっても、きのこ用語でいうところの「遠い苦さ」だが、私には個性のひとつと思える。
さまざまな点でなかなか素晴らしい食菌だと私は思うが、私がつくるのは、このきのこの炊き込みご飯のみ。熱を加えても形が崩れないこのきのこの特性が生かされる。当初はキハツダケだけでつくっていたが、油揚げは加えるようになった(その分、水加減が少しむずかしくなった)。
味のほうは、きのこの存在感があるバランスのいい食感に加え、香りがこれまたバランスのいい野趣感。飽きのこない一品だと思う。ついでにいえば、つくるのが簡単。
本家のハツタケご飯もつくりたいが、肝心のハツタケが私が行くフィールドでは滅多に見つからない。
シーズンをまたぐと作り方を忘れてしまうので、レシピにしておこう。
だまされたと思って作ってはいかが?
<材料(2合分)>
・米 2合
★酒 40cc
★薄口醤油 30cc
★塩 小さじ1
★顆粒だし 5g
●キハツダケ 一口大にカットする。いっぱいあってもok
●揚げ 2分の1
★印を合わせ、●印を漬けておく(小一時間)
★印と水を合わせ炊飯に適量の水の量にする。
以上で炊飯すればok。
逆にこちらではあまり見かけないのです。
もっともちと高度を上げてモミ林狙いで行けばあるのかな?
遠い苦味というのは例えばサクラシメジの天ぷら見たいなものでしょうか?
Posted by: ぽっとべりぃ | 08/22/2010 at 23:14
僕も見たこと無いような気がします。まあ、あっても無視してたりして。。
アカモミタケと比べるとどうなんでしょう。
Posted by: もせて | 08/23/2010 at 22:10
>ぽっとべりぃさん 私の行くフィールドではごろごろあるのですが。。。
週末周辺に関東出張とかあれば、ご案内しますよ。
>もせてさん
アカモミは多いので、今度、試して報告します。
Posted by: mido | 08/23/2010 at 23:09
キノコごはんを見ると秋と単純に思ってしまいますが、苦いキノコってどんな味でしょう?
何だか薬のような味なのかなぁと想像してしまいます。
身体に良いような…。
Posted by: さと | 08/26/2010 at 23:58
>百聞は一見に如かず というわけで、一度、食べてみれば「なるほど」なんですけどねぇ。
Posted by: mido | 08/30/2010 at 21:38