フェーブでただ1種、名前がわからなかったきのこの正体が、ほぼ判明しました。
学名はOmphalotus oleariusですが、英名は、Jack O’Lantern。ジャック・オ・ランタンというのは、ハロウィーンの日に作るカボチャのろうそく立てですが、それがきのこの名前になっているようです。
このきのこ、学名からもわかるように、ブナなどから出る有名な毒菌、ツキヨタケの仲間です。
オレンジ色から黄色で、はちすかさんのコメントにもあるように、木の根もとや地上から出ることが多いようです。地上から出るものは、地下の根から出ているというので、ハタケシメジに似ていますね。
ヨーロッパ産のものはOmphalotus oleariusで、北米産のものはOmphalotus olivascens。英名は、Western Jack O'Lantarn Mushroomとなっていました。
英語版ウィキペディアによれば、「訓練されていない人が見ると、アンズタケと間違える」とありました。私が間違えたはずです(笑)。
ちなみに、このきのこの毒成分がツキヨタケと同じであると確認されたのは2003年ということですから、最近のことです。発光性もツキヨタケと同じようにあります。だから、ランタンなのでしょう。
きのこの世界は世界共通のものが多いのですが、日本にはまったく存在しないタイプのきのこもあるのだと、このジャック・オ・ランタンを通して知りました。
最近、飲み会が多くてちゃんと本を開くまもなくバタンキューでしたので、今日ようやくイギリスの図鑑を調べてみました。
たいして専門的な図鑑ではなかったのですが、きっちり大きな写真入りで載ってました。記述内容はmidoさんのとほぼ同じですが、オリーブや樫の木の切り株から出て白腐れを起こすとありました。
やはりアンズタケのページを参照しろと書いてありましたが、相当違う印象なので、midoさんなら間違えることはないでしょう。
Posted by: もせて | 06/15/2007 at 23:01
一度、ヨーロッパでアンズタケとジャック・オ・ランタンを見比べてみたいもんです(笑)。
Posted by: mido@管理人 | 06/16/2007 at 08:15
これなんか見てると、ドクササコっぽくも見えますね
http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Omphalotus_olearius.JPG
Posted by: ぽっとべりぃ | 06/17/2007 at 08:12
数少ない日本にまったく存在しないきのこですよね。ホントにびっくり。
Posted by: mido@管理人 | 06/17/2007 at 23:00