南方熊楠の展示会が青山で行われているので、行ってきた。
南方の天才ぶりは肉筆を見ることによって再確認される。そのなかに、論文を書くためのコンテというものがあった。A3サイズの紙に彼特有の極小の字が全面に書かれたものだ。他人が見ても構造はわからないが、本人にはわかるのだろう。
それを見て、思わず「Sデスクもこんなのを書いてたなぁ」とつぶやいてしまった。
Sデスク(当時)というのは、15年前に廃刊になった某若者雑誌のかつての上司である。社内に天才・奇人は多いが、トップクラス。あらためて、天才編集者であったなと再確認した次第。
展示場に併設されていた売店に売られていたのが、上の写真の書籍。きのこ切手の本である。カラーも多く、ページ数も180ページ以上あるのに、1600円。マイナーなジャンルなのに、どうしてこんな価格設定できるのか、個人的には疑問だった。
もう少し解説があるとよかったのだが、レアなきのこ切手の本である。普通の人(普通でもないか?)には、楽しめるかも。
そのなかで、ひっかかった記述は、きのこ切手完全コレクターの●●氏がいっている、「日本のきのこ切手のコレクターは把握しているだけでは40人」という一節。日本の人口、約1億3000万人中、40人?
私は40人のなかにカウントされていないと思うが、それにしてもつくづく我が身のド級マイナー加減を痛感した次第であった。
最近書店で熊楠のきのこ画集を見かけて少々
心が動いたりしているのです。
きのこ切手はmidoさんとか山口県の某氏のblogなどで拝見する程度ですね。
それにしても日本全国で40人とは!
Posted by: ぽっとべりぃ | 11/02/2007 at 20:40
今日、MOOKきのこ11号が送られてきたので見てみると、「世界のキノコ切手」がどーんと裏表紙に。書評には熊楠が。おまけに39Pには。。先月も載っちゃったし。。
Posted by: もせて | 11/02/2007 at 21:12
私も,40名にカウントされていないよね…。
あ,サン・ピエール・ミクロンのキノコ切手,4枚揃えられました!
この切手,「世界のキノコ切手」には掲載されていなかったそうです。
手書き風で,「途中で書くのをやめた」みたいな図案が仲間にウケていました。
Posted by: hal-co | 11/02/2007 at 23:11
>ぽっとべりぃさん
以前、パルコのきのこ切手展示で若い女性にきのこ切手はよく売れたようなので、潜在人口は相当あるかもしれないんですけどね。
>もせてさん
はい、今月もお写真を拝見しました。そろそろレギュラー執筆者の仲間入りですね〜〜。
>hal-coさん
hal-coさんも40人の外ですね。でも、きっとコレクター氏にはhal-coさんの存在が耳に入っていることでしょう(笑)。
Posted by: mido@管理人 | 11/03/2007 at 06:15
パルコの切手展示はこの方の上梓記念だったらしいのですが、出版が間に合わなく、最近やっと出たようですね。私、もう出ないのでは?と半ば思っていました(笑)。
この出版社は小物など、かわいいものも扱っていて、HP結構覗いてます。きのこグッズもあったりします。
http://www.petit.org/
南方熊楠といえば、最近、この本を見つけて、買うか迷っています。
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/31954812
ちょっと高価だけど、やっぱり買うべきかなぁ〜。
Posted by: さと | 11/05/2007 at 10:46
南方熊楠の本ですが、同じように本がかつて出ていて、えらく安かったのですが買わなかったという経緯がありまして。。。
南方ファンなら「買い」でしょうが、資料としてはあまり使えないと思います。
この本の使い方は、ページを切り取って飾るという感じですかねぇ、私見ですが。
Posted by: mido@管理人 | 11/06/2007 at 21:20