夏きのこの状況を見に、山に入った。まだ早いかなと思ったのだが、出現状況は想像以上によかった。アメリカウラベニイロガワリ近縁種は、十分な量が収穫できるほど出ていた。ただし、この「近縁種」、昨年は普通に食べていたのだが、針葉樹林に出る「近縁種」は、リスクが高い、という専門家からの指摘もあり、悩みどころ。しっかりしたイグチだし、おいしいのだが。
そんななかで見つけたのが、上の写真の「ほとんどアカジコウ」。去年、見たものよりは傘の赤みもしっかりある。ただし、柄の編み目模様は、不鮮明。とはいえ、見つけた時の「あ、アカジコウ」という感覚はやはりうれしい。
この「ほとんどアカジコウ」を撮影してから、斜面を4〜5メートル登ったところで見つけたのが、下の写真のきのこ。
穴があいた老菌だが、じつはこれ、私が20年近く、見てみたいと思っていたきのこ。
名前はヒロメノトガリアミガサタケ。アミガサタケに力を入れたサイトをかつてつくっていた経緯もあり、一度は見たいと思いつつ、一度も見れず仕舞だったきのこに対面できたというわけだ。「ヒロメ」は、一般的なアミガサタケが人に近いところに出るのに対して、こちらはちょっと標高が必要な山型。季節も春というよりは、春を過ぎた初夏ということで、まったく異なる環境に出るアミガサタケと考えたほうがいい。これをターゲットにミニ登山などもやったことがあるのだが、不発。そんな「ヒロメ」に会えたのだった。
穴もあいた老菌でフォトジェニックではないが、7月中旬近くというのは、アミガサタケの発生時期としては記録的に遅いのではないだろうか。
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