伊那に行った。
霧雨かなと甘い予想をしていたのだが、本格的な雨になった。それでも5時間かけて行ったフィールドである。雨だろうが何だろうが、関係ない。
きのこはおびただしい数が発生していた。とにかく目立ったのが、ベニタケ科のきのこ。クロハツ系からシロハツ系まで、大きさも形もさまざま。名前は何かと問われると困る。そんな余裕がなかったからである。
いつもは必ず撮る写真も放棄。同定も放棄。
すべてを捨ててコウタケ狙いに絞り込んだのだ。
しかし、見つからない。
雑きのこはいっぱいあるのに、何故コウタケがないか?
答えは簡単。先行者が採ってしまうからである。
雨の中、濡れた落ち枝に足を取られながら、取り残しのコウタケを求めて、急な斜面を登り降りする。しかし、みつからない。
「坊主」かと嫌な予感がする。
しょうがないからと、コウタケを探しつつ、トキイロラッパタケでもと集める。こちらだったらいくらでもある。
そうこうしながら探すこと約2時間。一度は探してなかった実績のあるポイントの。さらに下斜面を探す。
きのこ採りの原則、見上げるポイントまで下降し、丹念に探す。
すると、あった。(帰宅してから計ったら)150グラムの大型。やや老菌だが、この際、そうしたことはどうでもよい。
ひとつ菌があれば、その周囲を丹念に探すのも鉄則である。
丹念に周囲を探すと、あった、あった。
先ほどのものよりは小ぶりだが、こちらはちょうどよい成熟度。
ひとつ見つかればつぎつぎと、というわけで、都合10株以上。重さにすると約800グラム。
清里値段でいえば、1万6000円也(笑)。
カゴの重みに充実感を感じ、帰路についたのであった。
PS
その他の収穫は、シャカシメジを3株。こちらはトキイロラッパタケ、アスパラガスといっしょにパスタの具にしたのだが、絶妙。トキイロラッパタケは、細かいきのこであるが、色落ちがなく、料理の彩りを与えてくれる。
コウタケは、香りが強烈、家族にくさいと不評である。
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