東京・赤坂にあるサントリー美術館の「エミール・ガレ展」に行ってきた。
エミール・ガレは、昆虫、植物など、自然をモチーフにした作品をいっぱい生み出している。そのなかでも、今回のお目当ては、「ひとよ茸ランプ」。きのこをモチーフにした芸術品として数少ない傑作。世界中にいくつかあるうちにひとつが赤坂で見られるのだ。
で、見ての第一印象は「でかい」。おそらく80センチちょっと。ランプというからもう少し小さいものをイメージしていたのだが、思ったよりも大きかった。ヒトヨタケの仲間は、短時間で液化(黒く溶ける)することで知られているのだが、その液化の感じを金具の使用で表現していることに感心した。あとは柄に施されたゆるやかな螺旋模様が美しかった。
お持ち帰りしたかったが、そういうわけにもいかないようだった。
ただ、サントリー美術館にあるものよりは、写真で見る諏訪北澤美術館の「ひとよ茸ランプ」のほうがデザイン的に優れていると思う。3本あるうちのいちばん小さな個体がサントリーのものでは、直立しているのに対し、諏訪のほうは微妙に傾き、トータルな印象として、やさしい感じを生んでいる。
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