とあるきのこの会の富士山観察会に参加し、「モドキがつかないヤマドリタケ」というのを見た。1本だけだったが、今後の参考にとしっかり観察し、臭いもかいで記憶した。
その「モドキがつかない」に瓜二つのきのこを富士山で見つけた。傘径約6センチ。小振りで柄の網目は薄い。小柄だが、どことなく上品さが漂う清楚な印象。気品の高さではきのこ界でもトップクラスのオーラーを発している。こんな上品なきのこ、見たことない。
姿形も一点の隙もない。二つに切れば、純白。この日、採集した5本すべてが純白。
そして食べてみてさらに見た目どおりの印象に驚いた。
はっきりと存在するポルチーニ香はおくゆかしい。見た目、味、香り、それらにすべて完璧なこのきのこに驚いた。
弱点があるとすれば、サイズくらいか。
発生していたのは、標高2000メートルのコメツガ・シラビソ林。翌日も同様の環境のところを探索したが、なかった。
「ああ、また食べたい」
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