顕微鏡を買った。もちろんきのこ用である。
顕微鏡の必要性は十二分に理解していた。しかし、脅されていたのだ。
曰く「きのこ用は、クルマ1台分くらいするのじゃないと使いものにならない」と。
クルマといってもいろいろある。下は軽自動車クラスから、上はポルシェクラスを飛び越えて、フェラーリクラスもあるらしい。
というわけで、二の足を踏んでいた。
オークションでの入札は何度もしたのだが、終了寸前に決まってかっさわられた。
かといって、買ったはいいが、ちゃんと使うかどうかわからないものに、軽自動車やフェラーリを買えるようなお金をつぎ込むわけにはいかない。
そんなこんなで悩むこと5年。
いろいろ考えず、とにかく顕微鏡なるものを使ってみるのが先決かなと考え直し、再び、オークションをチェックする日々。
そして、入札ゼロの「欠品あり、ジャンク扱い」というのを発見、早めの入札は控え、終了寸前に入札し、とにかく落札した。
ジャンクというやつである。ノークレーム・ノーリターンというやつである。
「使えなくても、文句なしですよ」というのが、オークションに於ける「ジャンク」の定義である。
まぁ、この落札金額(1万円ポッキリ)だったら、使い物にならなくても腹も立たないだろうと思い、商品の到着を待った。
そして、届いたのが、上の写真の顕微鏡である(少しパーツが増えているのだが、その件は、後述)。
腐ってもニコン。とはいえ、CLというモデルは、ネットで検索してもひっかからない。精通している人から見れば、魅力のないモデルなのだろう。しかし、素人にとって、顕微鏡というものは新鮮である。
とにかく、重い。がっちりしている。機能美にあふれている。磨けばきれいになりそうだ(上の写真は、ケミカル多用で磨いた後(笑))。
けっこう使えそうじゃん。
いろいろ用意して、のぞいてみた。
あ、なんとかなりそう。ラッキー! と、思ったのだった。
(こちらに続く)
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