体力温存月間だったため、久々のアップ。
名菌アカジコウに会わせてあげるという奇特な方がいらっしゃって、軽井沢方面まで、灼熱の渋滞地獄をすり抜けて行って来た。乾燥が続いたし、ホントにあるのだろうかと半信半疑ではあったが、そこはそれ、アカジコウである。イグチでありながら、しっかりした肉質、さらに鮮やかな黄色に赤をまぶした、その立ち姿は、神々しいばかりのきのこである。市場に出ることはないが、おいしさという点からいっても、トップクラス。
それに会わせてあげようというのだから、渋滞も猛暑もなんのその、とにかく行った。
空振りが当たり前のきのこ採りの世界。やっぱりダメだったといいそうな予感がしたのだが、それは裏切られた。
きのこ名人のドライブするジムニーで荒れた林道を走ること小一時間。まずはここという、マツ混じりの雑木林に、傘径10センチほどの個体がまず1本。写真に納めようと、近づけば、食べ頃の幼菌が1本。周辺を歩き回ると、次から次へと出現する、アカジコウのなれの果ての腐った残骸。
1週間前だったら、狂喜乱舞の世界であったのではないかと思われるほどの、濃いフィールドであった。
名人につぎからつぎへと、ポイントを案内され、途中、迷いそうにながらも2時間で十数本の収穫。
幸先良い、本格シーズン開幕戦であった。
【アカジコウ】
Boletus speciosus
イグチ科 ヤマドリタケ属
傘はバラ紅色。管孔・孔口ともに黄色で微小。柄は、下部紅色を帯び、細かい編目紋に覆われる。
青変性あり。
この写真を見て、ある人がひとこと「サツマイモに似てますね」。たしかに、傘の色の感じは似ている。。。。
しかし、味は違うよ、お姉さん。
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