銀座に行く用事があり、アップル・ストアに行ってきた。
店に入る。第一印象、暑苦しい。
男性店員が着ているのは、黒いTシャツにリンゴ・マークが白抜きのTシャツ。これが、ユニホームらしいが、私には暑苦しく見える。
各階に存在するガードマンもおしなべて直立不動で、「万引きは絶対にさせない」という強い意思表示を、過剰に感じさせる。
第二。エレベーターに乗ろうとするのだが、いったいどこから乗っていいのかわからない。全面ガラスでシースルー。エレベーターのドアと、壁面が見分けがつかない。思わずぶつかりそうになってしまった。
これだけならまだいい。エレベーターに乗り込むのだが、行き先ボタンが存在しない。私のようにとまどう人間は多いらしく、店員が「これは自動的に各階に止まります」と声をかけてきた。
第三。
各階のインフォメーションが不十分。行ってみないとわからない。これは、あえて足を運ばせようという策略か? と、思えるほどに不親切。
う〜〜〜〜〜む。
アップル・ストア in 銀座で私の心に想起された感情は、不親切、不可解、画一的。デザインのためのデザイン。
全員がユニフォームを着る必要があるのだろうか? アップルの企業コンセプトのひとつに自由さがあるとしたら、私服でいいのではないかと思う。店員であることを証明するためには、他にいくらでもあるのではないか?
イジェクト・ボタンがわからなくて戸惑うケースが多いが、このビル、それに似ている。
このビルのデザイナーって、いったい何者だ?
と、調べてみたくなるほどの人間不在のデザイン。
で、調べてみたぞ。デザイナー。Bohlin Cywinski Jackson社。名前はちゃんと覚えておこう。
マックの悪い意味での独善性を建築デザインに導入した企業として。
いや、建築デザインのせいばかりではないだろう。マネージメントにも大きな問題があるような気がする。
15年来のマック・ユーザーである私でも、マックが嫌いになるような最悪のアップル体験をしたのであった。
通りがかりのものですが、先日AppleStore銀座店で貴殿と同じような印象を持ちました。フロアの説明も不案内、エレベーターを常時上下させなければならないのでしょうか、全体的にもなんだか居心地の悪さを感じました。
私が関西にしばらく住んでいたからでしょうか、大阪(心斎橋)では、違和感、不安感を感じることはありませんでした。品揃えも大阪の方がよかったように感じたのですが、実際どうなんでしょうかね〜。
Posted by: kosho | 09/25/2008 at 09:31