某オヤジ系週刊誌を読んでいて、「矢場とん」銀座店が開店していることを知った。
名古屋の小学生だった私は、年に数回、栄に行くと、矢場とんで味噌カツを食べ、五十万石であんころ餅を食べさせてもらった。名古屋の小学生だった私にとって、最大級のアミューズメントを一角をなすのが、「矢場とん」の味噌カツだったわけだ。
10年以上前、名古屋に帰省した折、矢場とんには行ってみた。やたらと脂身が多く、「小学生時代の自分はこんなにまずいものをうまいと思っていたのか」と愕然としたものだ。
その後、矢場とんには行っていない。
しかし。
銀座店ができたと聞いたら、行かないわけにはいかない、というわけで、早速行って来た。
記事やホームページでは味噌カツのバリエーションがメインだったが、店に行ったら、「串カツ」がちゃんとあった。
5本セットでご飯とみそ汁がついて、1103円也。
デフォルトでは、串カツはすべて味噌がかかるようだが、ソース味もほしかったので聞いてみると「可能」ということで、3本は味噌味、2本はソース味という取り合わせになった。
さて、お味のほうだが、よくも悪くも脂身の多い「矢場とん風」。
客観的に見てうまいかどうかというと疑問符がつくが、やはり名古屋アイデンティティーががっちりと存在する希少価値は高い。
首都圏で串カツが食べられる数少ない店であるということもある。
在京ナゴヤンの方には、ぜひ店まで足を運ばれることをおすすめする。
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